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健康通信
手づかみ食べはお口も心も育てます
今回は、お子さんのお口も心も育てる
手づかみ食べについてお伝えします。
「食べる力」「生きる力」を身につける手づかみ食べ
離乳食は、母乳やミルクといった液体だけでなく、いろんな形、硬さ、味、触感の物を食べる力を学習する時期です。
私は、食べる力、生きる力を身につけるために「手づかみ食べ」がとても大切だと考えています。
食べ物をお口に入れる前に落としたり、食べこぼしたり、入れすぎたり、いろいろな失敗を繰り返して食べることを学習していきます。
それは、何度転んでも立つことに挑戦し続けて自分の足で立って歩けるようになることと似ています。
この時、親が主導権を握って、赤ちゃんの足を持って動かしたり体を支え続けたりしたら赤ちゃんは嫌になってしまいます。
親御さんはドキドキしながら、安全の確保をしながらも、お子さんのペースに任せて失敗と挑戦を見守ります。
お子さんの力を引き出す関わり
このお子さんの力を信じて見守る関わりが、この先大きく成長した時にも、失敗を諦めず、チャレンジして乗り越えられる力を育てることに繋がっていきます。
お子さんが立ちたいと思った時が立つことを学習するのに最適な時期であるように
食べ物を触りたい、口に入れて感じたい、食べたい、という気持ちになった時が食べることを学習する最適な時期です。
上手に食べられないから、汚してしまうから、親の期待通りの食べ方でないから
という理由でお子さんの手を抑え続けてしまうと、食べたい気持ちがしぼんで、自分で食べることの学習が難しくなります。
親御さんにとって大変な時期が長く難しくなったり、お子さんは親に食べさせてもらうのが当たり前になったりします。
手づかみ食べのスタート
お子さんが食べ物に興味を持ち、手を伸ばしてつかめるようになったら食べる学習のスタートです!
もちろん最初から食べられるわけではありません。
口に入れたり手で握って感触を確かめたり、歯固めのようにガジガジするだけだったりします。
満足したら放り出してしまうかもしれません。
喉に詰まらせないように、まだ上手に掴めない手でも掴みやすいように握った手からはみ出るくらいの大きさのスティック状の野菜がオススメです。
丸くて小さいもの、粘着性があるもの、小さくて固いものは窒息の危険がありますから避けるようにしてください。
まだ上手に食べて栄養として取り込めない時期でも手づかみ食べを通して「手と口を合わせて動かすこと」「唇や舌を使うこと」「色々な食感や香り味の経験を積んでおくこと」はこれから身につける食べる機能の発達にとても効果的ですし、顎や体の発育にとっても効果的です。
お口も心も育てる手づかみ食べのお話いかがでしたか?
次回は乳幼児期に食べる力を身につけるための具体的なポイントについてお伝えしますので楽しみにしていてください。
歯医者さんに聞いてみたいこと
リクエストもお待ちしています。
あなたの笑顔を応援する
歯科医師の横道由記子でした。
次回も楽しみにしていてくださいね。
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ハピリスキッズクラブTV
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健やかな成長発育の土台となる、お口の機能〈食べる〉〈話す〉〈飲み込む〉〈呼吸する〉を育てるヒントを動画でご紹介しています。