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飲み物とむし歯予防〜No.2 野菜ジュース編〜

前回は、「飲み物とむし歯予防」についてお話ししました。

今回はお母さん方からよく聞かれる

100%野菜ジュースとむし歯の関係についてお話しします。

 

野菜のかわりに野菜ジュース⁉︎

野菜を食べてほしい。

でも、なかなか食べてくれない。

という悩みを私もよく聞きます。

離乳食の初期から赤ちゃん用の野菜ジュースを飲ませているお母さんに出会うことも多いです。

では、砂糖の入っていない100%の野菜ジュースは、野菜のかわりになるのでしょうか?

 

野菜ジュースの中身は? 

たとえば、ある赤ちゃん用野菜ジュースの原材料を見てみると、

ぶどう、トマト、にんじん、ほうれん草などと書かれています。

1番最初に書かれているのは果物なので、どの野菜よりも果物の果汁がたくさんはいって飲みやすくなっていることがわかります。

 

一般的な野菜ジュースの作り方

一般的な市販の野菜ジュースは、

野菜や果物をすり潰して、食物繊維を取り除き、加熱してビタミンが失われた液体です。

そして、そこに残っているのが野菜に含まれていた甘み成分であるショ糖、果糖、ブドウ糖などの糖分です。

 

野菜ジュースに含まれる糖分

この、野菜に含まれている

ショ糖、果糖、ブドウ糖も、お砂糖と同じくらいむし歯の原因になる甘味成分です。

野菜や果物をジュースとして飲む時と比べて、野菜や果物を丸ごと食べる時は、しっかり噛むので唾液がでますし

野菜や果物に含まれる食物繊維は歯をお掃除してくれたり、満腹感を与えてくれます。

ですが、野菜や果物をジュースとして飲む時は、噛むことなくお口に入れるため、むし歯から守ってくれる唾液が出てくれません。

また、ジュースになる時に食物繊維が失われるため、歯のお掃除もしてくれません。

結果としてただ、野菜や果物の糖分をたくさんとってしまうことになるのです。

野菜や果物をジュースとして飲むことは、丸ごと食べることに比べて、歯にとってとても危険なことなのです!

野菜ジュースの種類にもよりますが、

砂糖が入っていない紙パックの野菜ジュース1本に、角砂糖約5個分くらい

野菜や果物の糖分が入っています。

 

市販の野菜ジュースは、野菜のかわりになりません

食物繊維や栄養が失われて野菜や果物の糖分がのこった野菜ジュースは、水分補給や野菜がわりではなく、お楽しみのためのジュースだということがわかっていただけたでしょうか。

というわけで、糖分の多い野菜ジュースを頻繁に飲むことはむし歯の危険を高めるのでお勧めできません。

 

特に小さなお子さんにはお勧めできません

野菜ジュースで糖分をたくさんとることによって、食事を食べる量が減ったり、味覚の発達に悪影響を与えたりするリスクもあり、特に小さなお子さんにはお勧めできません。

苦手な野菜を食べるための工夫については、また飲み物シリーズのお話しが終わってから改めてお話ししたいと思います。

 

次回は、飲み物シリーズ第3弾!スポーツドリンクとむし歯の関係についてお話ししますので楽しみにしていてください。

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歯科医師の横道由記子でした。

次回も楽しみにしていてくださいね