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健康通信
赤ちゃんからはじめる予防歯科
皆さんやご家族は、定期的に歯科医院に通われていますか?定期健診は何のために必要なのでしょうか?
定期的に歯科医院に行く目的は、
- むし歯の予防
- 歯周病の予防
- 歯並びの予防
- 授乳や離乳食の相談
- 噛む食育
など様々です。
今回は、赤ちゃんから定期的に通う予防歯科ではどんなことをしているのかお伝えします。
いつから歯医者さんに行くの?
歯が生える前の赤ちゃんの授乳の相談も保険診療で受けることができることはご存知でしょうか?
赤ちゃんが生まれる前から定期的に歯科医院に行くのが理想です。
本当は、生まれる前に妊娠中の時にお伝えしたいことがあります。
おっぱいを飲むときの姿勢や、飲み方、抱っこの姿勢が体やお口の発育に与える影響は大きいので、発育をサポートできること、妨げてしまうことなど
妊娠中に知っていたかったと私自身が今になって思うことをお話ししています。
歯科医院で何をするの?
では、実際に歯科さんにきたら何をするのか、当院での歯科検診の流れに沿ってお話ししていきます。
0歳から4歳頃まではお膝で健診
まず最初に、うがいができるようになる前の小さなお子さんは、お母さんと私たちの膝に寝転んでもらってお母さんが気になっていることや悩んでいることをお聞きしながらみていきます。
①うがい
年齢が上がって診療台デビューすると、うがいにチャレンジしてもらいます。うがいはお口の機能を育てますし、小さなお子さんはうがいが自分でできると自信に繋がって、より上手に歯科検診を受けられるようになります。
②お口の中をチェック
- むし歯の状態
- 歯肉の状態
- 舌の形、動き
- 唇の状態
などをチェックします。
むし歯だけでなく、歯肉の色や腫れていないか、舌の形や柔らかさ動きを診たり、唇が開いていないか、唇がカサカサしていないか診たり、舌や唇のスジを診たりします。
③X線写真、口腔内写真
4歳頃を目安にX線写真とお口の中の写真、姿勢の写真を撮影ます。
むし歯のチェックはもちろん、永久歯が揃っているかどうか、アゴの発育状況、永久歯への生え変わりの進み具合、姿勢やお顔の発達の歪みがないか、など1年ごとに撮影して確認していきます。
④歯みがき指導
歯垢がどこについているか、鏡で一緒に見ながら確認、歯磨きの練習をします。
赤ちゃんの頃はお母さんに仕上げ磨きのお話を、自分磨きに興味を持つようになったら発達に合わせて自分磨きの練習をします。
小学生になったら歯垢染色液で赤色に染めだして鏡を見ながらどう磨いたら綺麗になるか考えてもらいます。
⑤歯垢除去とフッ化物塗布
次に、歯ブラシ、フロス、専用の器具を使って歯垢や歯石を除去した後、むし歯予防効果のあるフッ化物を塗布します。
⑥食生活指導
カウンセリングルームで実際に食べるところを見たり、動画を送って頂いたりして、食べるチカラを育てるための授乳、離乳食、幼児食の個別サポートをしています。
むし歯予防に大切な食生活について毎回確認しています。
赤ちゃんの頃には授乳や発達に合わせた離乳食のポイントをお伝えします。
『食生活の目標』
- 食事中に飲み物で流し込まない
- 前歯で噛み切り、奥歯でよく噛む
- 前歯で噛み切り、奥歯でよく噛む
- 飲み物は水、お茶
- ジュースは週に1~2回まで
- 間食は1日1回15分以内
小学校に上がるまでに
- 食べる途中に飲み物で流し込まず、前歯で噛み切り、奥歯でしっかり噛む
- 飲み物はお水、お茶をメインにしてジュースは週1~2回まで
- 間食は1日1回15分まで
ということを目標にその時々に合わせてお話しします。
次回までの目標
お子さんの状況によって1ヶ月ごと~3ヶ月ごとに次回の予約をします。
大切なこと、お子さんの興味があること、お母さんの心配事などの中から次回までの目標を相談して決めます。
むし歯予防やお口や身体の発育に関して今踏み出せる一歩を考えます。
食生活、歯磨き、姿勢、発達を促す遊びの提案など
毎回様々な目標を決めて次回どうだったか聞かせてもらいながら成長発育を見守っています。
かかりつけの歯医者さんを見つけよう!
むし歯や歯周病、歯並びが悪くなる原因の大部分は生活習慣の中にあります。
この原因を見つけ、予防することで、健康なお口を育て、お子様の元気な心と身体を育てるお手伝いをするのが私たちの役割です。
ぜひ、いつでも相談できるかかりつけの歯医者さんを見つけて、お子さんの健康な生活習慣を身につけていきましょう。