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管理栄養士による食育講座
減塩のすすめ

毎日のごはん、どんな味つけをしていますか?
私たちが普段なにげなく使っている塩やしょうゆなどの調味料、加工食品などには意外とたくさんの食塩が含まれています。
塩分は体にとって必要なものですが、摂りすぎると健康への影響が出やすい栄養素でもあります。特に気をつけたいのが、小さなお子さんの塩分摂取。
今回は「なぜ減塩が大切なのか」「どんな工夫ができるのか」について、家族みんなで実践できるポイントをご紹介します。
★塩分をとりすぎるとどうなるの?
【大人の場合】
塩分のとりすぎは、高血圧や動脈硬化の原因になり、脳卒中・心筋梗塞といった生活習慣病につながります。
1日あたりの食塩摂取目標量
•男性:7.5g未満
•女性:6.5g未満
(※日本人の食事摂取基準(2025年版)より)
味噌汁・ラーメン・漬物・ハムやウインナーなどの加工食品には、意外と多くの塩分が含まれています。

外食や中食(お惣菜やお弁当を買って帰ること)が多い方は特に注意が必要です。
また、現病歴・既往歴がある方はさらに減塩したほうがいい場合もあります。
【子どもの場合】
実は、子どもも塩分のとりすぎに要注意です。
子どもの体はまだ発達途中で、腎臓の働きが未熟です。
そのため、塩分を摂り過ぎるとうまく体の外に排出できず、負担がかかってしまいます。
また、幼児期は味覚が育つ大切な時期です。
この時期に濃い味に慣れてしまうと素材本来の味や野菜の風味をおいしいと感じにくくなることがあります。
こうした理由から、子どものうちから「うす味」に慣れておくことが、将来の健康を守る上でもとても大切なんです。
1日あたりの食塩摂取目安量
•0〜5ヶ月の子ども:0.3g
•6〜11ヶ月の子ども:1.5g
(※日本人の食事摂取基準(2025年版)より)
例えば、味噌汁1杯で1.2〜1.5g前後の食塩が含まれていると言われています。
小さな子どもにとっては、1杯飲んだだけでほぼ1日分…ということも。
子どもの食事にはおだしのうまみや野菜の甘みを活かした、やさしい味つけを心がけたいですね。
うす味に慣れておくと、素材本来のおいしさを感じられる味覚が育ちます!
★減塩のコツは「味を変える」こと
減塩と聞くと、「味気ない」「物足りない」と感じるかもしれませんが、ちょっとした工夫で満足感のある味つけができます!
だしや香味野菜を活用
昆布・かつお節などのだしをしっかりとると、塩分が少なくても味に深みが出ます。
しょうが・ねぎ・しそ・ごまなどの香味野菜もおすすめです。
酸味やスパイスでアクセントを
レモン・お酢・柑橘類の果汁は、さっぱりしながら味に変化を加えてくれます。
こしょうやカレー粉も塩分ゼロで風味UP!
大人のは唐辛子でピリッと辛味を加えるのも良いですね。
減塩タイプの調味料を使う
しょうゆや味噌には「減塩タイプ」があります。
うまく取り入れて、味はそのままに塩分をカット!
★減塩をもっと身近に
もっと簡単にできるこんな工夫もおすすめです!
•汁物は具だくさんにして、汁の量を減らす
→ 味噌汁やスープの塩分は主に汁に含まれているんです。
そのため、具をたっぷりにして汁の量を少なめにすることで、自然と減塩につながります。
•醤油やタレはかけずにつける
→ お皿全体にかけるより、食べる直前に“ちょん”とつける方が、使う量をぐっと減らせて塩分カットになります。
それでもしっかり味を感じられるので、満足感はそのまま!
•おにぎりのときは塩は混ぜ込まずにまぶす
→ ごはん全体に塩を混ぜこむと、どうしても塩の量が多くなりがち。
でも、にぎったあとに手に塩をつけて表面にまぶす方法なら外側だけでしっかり味を感じられるので塩分を抑えながらおいしく食べられます!

★まとめ
•塩分のとりすぎは、大人も子どもも健康リスクにつながる。
•子どもの味覚は育ちざかり。うす味でおいしさを感じる力を育てよう!
•減塩のポイントは「うまみ・香り・酸味」で味に変化をつけること。
「減塩=がまん」ではなく、「減塩=やさしい味のおいしさ」だと思えたら、毎日の食事がもっと楽しくなります!
これを機に、ご家庭の味つけをちょっとだけ見直してみませんか?

