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管理栄養士による食育講座
「水溶性」「脂溶性」の違いって?いまさら聞けないビタミンの基本①

その不調、ビタミン不足が原因かもしれません
「最近、口内炎ができやすい」「歯茎が腫れぼったい気がする」そんなお口の小さな不調、実は体からの栄養不足のサインかもしれません。
私たちの健康を支える「ビタミン」は、体に蓄積で来るものとそうでないものの2つ種類があるのをご存じでしょうか?
今日は身体に蓄積できない「水溶性」のビタミンであるビタミンCやビタミンB群についてご紹介します。
これらが不足するとお口のトラブルはもちろん、疲れやすくなったり肌荒れにつながります。
なぜこれらのビタミンが大切なのか、そしてお口の健康とどうか変わっているのかを分かりやすく解説いたします!
★エネルギー代謝に欠かせないビタミンB群
ビタミンB群は、体の中で「エネルギー代謝を助ける補酵素」として働いています。
補酵素というのは、代謝をスムーズに進めるためのお手伝いさんのような存在です。
たとえば、糖質・脂質・たんぱく質といった栄養素をしっかり摂っていても、
ビタミンB群が不足しているとエネルギーに変えることがうまくいかず体が思うように動いてくれないこともあるんです。
ビタミンB群はそれぞれ専門分野を持っていて、
・ビタミンB1:糖質の代謝、脳や神経の活動を維持する
・ビタミンB2:脂質の代謝
・ビタミンB6:たんぱく質の代謝
・ビタミンB12:赤血球の産生や神経の健康維持
といったように、体内でそれぞれ重要な役割を担っています。

ちなみに、「ビタミンBだけ番号がたくさんあるのはなぜ?」と思ったことはありませんか?
実は昔、さまざまな物質がビタミンだと思われて番号を振られていました。
しかし、後から「体内で合成できるからビタミンではない」などの理由からビタミン群から外されたものが多く、今でも “欠番” があるんです。
★美容や健康の味方、ビタミンC
もうひとつの代表的な水溶性ビタミンがビタミンCです。
サプリメントやスキンケア製品でもよく見かけますよね。
ビタミンCの働きは、
・皮膚や粘膜の健康維持 •抗酸化作用
・非ヘム鉄(植物性の鉄分)の吸収を助ける
などなど! 美容だけでなく、体の中でもしっかり働いてくれています。
そしてビタミンCといえば、「レモン!」というイメージ、ありませんか?
たしかにレモンは代表的なビタミンCのイメージ食材。
でも実は、ブロッコリーやパプリカのほうが、ビタミンCの含有量は多いんです!
たとえば、100gあたりのビタミンC量で比べると…
・パプリカ(赤) 約170mg
・ブロッコリー 約140mg
・レモン果汁 約50mg
(※文部科学省 食品成分データベース参照)
といったように、意外にもレモンに含まれるビタミンCはそこまで多くないんです。

しかもレモン汁は、ほんの少し風味付けに使う程度ですよね。
実際のところレモンだけでたっぷりビタミンCを摂るのは難しいんです。
なので、「ビタミンCを意識したいな」と思ったら、パプリカやブロッコリー、キウイなど、
ビタミンCが豊富な野菜や果物を積極的に取り入れてみてくださいね!
★調理で失いやすい水溶性ビタミン
ビタミンB群もビタミンCも、水に溶けやすいだけでなく、熱にも弱いという特徴があります。
長時間水にさらしたり、煮込んだりすると、せっかくのビタミンが流れ出てしまうことも…。
調理の際は、
・野菜はさっと洗う
・電子レンジ加熱を活用する
など、工夫してみてくださいね。
たとえば、ブロッコリーを「生」「茹でる」「電子レンジ調理」で比較すると、
加熱方法によって残るビタミンの量が大きく変わるんです。

また、野菜の中には皮や茎に栄養が多く含まれるものもあります。
ブロッコリーなどはその代表 「捨てずに使い切る工夫」も、栄養をしっかり摂るためには大切です!
ぜひ、参考にしてみてください。
★毎食コツコツ摂るのがポイント
水溶性ビタミンは、体に必要な分だけ使われ、余った分は尿として排泄されます。
「朝たくさん摂ったから、今日はもうOK!」とはいかないんですね。
大切なのは、毎食バランスよく、こまめに摂ること! 食事から少しずつ補っていきましょう。

★まとめ
・ビタミンB群はエネルギー代謝を助ける補酵素で、それぞれ異なる役割を持っています。
・ビタミンCは美容と健康の強い味方。鉄分の吸収にも関わります。
・水溶性ビタミンは水や熱に弱いため、調理法に工夫が必要です。
・体に溜めておけないため、毎食こまめに摂ることが大切です。
もし、繰り返す口内炎や歯茎の腫れなどの気になる症状があればそれは体からのSOSのサインかもしれません。
当院では、お口の中をプロの目でチェックし、患者様一人ひとりの状態に合わせたケアや生活習慣のアドバイスを行っています。栄養バランスが取れた食事と、歯科医院での定期的なケアを組み合わせることが健康への第一歩です!
まずは定期的な歯科検診でご自身のお口の状態を知ることからはじめませんか?
歯周病が気になる方は歯周病治療のページもご覧ください。

